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版画工房N組は2012年に兵庫県の但馬地方の小さな村に設立されました。世代の異なる3名のスタッフでユニットを
組んで共同制作をしています。ここは小さな集落とはいえ、周りには50を超える大小の古墳群があります。
自然の美しいこの環境を考え、私たちは廃棄された物を再利用してRe・Recycleをモットーにオルタナティブを志向
した版画工房の活動をしています。合理的になりすぎた今の時代に、もっと物語性にとんだ版画を提供したいと考え
ております。最近は手作り再生紙でブック・アートの制作も始めました。
楽しい版画物語がこの小さな村から発信出来ればと考えています。


今月のN組版画 (11月)




                                         
                        《精霊の遊び場 VIII》2024
                        N組製手漉き再生紙+楮上にコラグラフ
                        H/22×W/15.5cm  Edition :1/1

 
 精霊の遊び場

 地球から遠い宇宙の果てに浮かぶ小さな星MS-5で起こったお話です
 この星は暗くて寒く 生きものはどこにも存在していなかった
 そこに地球の人類が打ち込んだ実験ロケットの残骸の一部が残っていた
 この金属表面の一部が 星の磁気に反応して不思議な変化を起こしたのだ
 ロケット内の計器が この変化に微妙な反応を示し情報を送って来た
 どうやら小さな精霊たちが生まれ そこが遊び場になっているようだった
 いずれ精霊たちは この星で新たな生命体に進化をとげるのかも知れない



 ©版画工房WERK-STATT N組


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from 2015/06/01
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