内藤絹子展のお知らせ
April 01, 2025
姫路のギャラリー ルネッサンス・スクエアで内藤絹子展が4月12日から始まります。毎年12月のチャリティ展にN組版画を出品しているギャラリーです。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
「ことばの森 内藤絹子展」
4月12日(土)〜27日(日)
午前10時〜午後5時 (最終日午後4時まで) 水曜休館
【会場】
ギャラリー ルネッサンス・スクエア
〒670-0940 姫路市三左衛門堀西の町205-2
(株) パナホーム兵庫1F
TEL.079-224-8772
Eメール:r-s@hyogo.panahome.co.jp
何年振りかの大雪
March 01, 2025
再び寒波が日本列島にやってきました。但馬地方にあるN組
工房も厚い雪で真っ白になりました。工房横の市道は除雪車
が来てくれるのですが、敷地内は自分たちで雪掻きをしなく
てはいけません。そこで手持ちのスノーダンプやスコップが
登場です。これでやっと車の出入りできます。雪かきで時間
が取られますが、休憩時に温かいお茶を飲むのは最高の時間
です。これで今シーズンの雪はもう御免ですね(笑)
2025年!はじまり、はじまり。
February 01, 2025
新年2025年がスタートしました。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか?外はとっても寒いので
すが、工房横には蠟梅が咲きいい香りがしています。
工房の小さな秘密をここでご紹介します。工房のインク棚に
「インクの塔」と呼んでいるものがあります。版画の刷りで
は残ってしまったインクは使えませんので、この「インクの
塔」に毎回塗布します。捨てるのはもったいない。
長年堆積してきたので奇妙なオブジェになりました(写真)。
先日、今年初めてのN組版画を刷りました。
「今月の版画 2月」にテキストとともに掲載しますのでHPの
infoをどうぞご覧ください。昨年より版画インクが値上がり
しています。大事に使わないといけませんね。
「新・童美展2024」審査会参加と展覧会のご案内
December 22, 2024
兵庫県立美術館で新・童美展2024が3日間[12/21(土).22(日).24(火)※23(月)
は休館日]開催中です。審査会で選ばれた0〜5才までの園児たちの作品が展示
されています。
「新・童美展」は58回開催の歴史ある「童美展」の理念を継承した作品公募展
です。1950年〜2008年まで芦屋市で開催された「童美展(児童創作美術展)」
は自由で感性豊かな表現・型破りな創作を積極的に評価する独創的な展覧会と
して知られていました。子どもが本来的に持つ自由で逞しい創造力をありのま
まに評価し、子ども達のほとばしるエネルギーを丸ごと受け止める場として、
「童美展」の理念を継ぎ、2017年より「新・童美展」が開催されております。
審査会では関西(奈良、舞鶴、大阪、姫路)を中心とした幼稚園から出品された
数千点以上の作品が美術館の床一面に並べられ、審査が行われました。
作品には、毛糸やペットボトル、段ボールやトイレットペーパーの芯、バケツ
の蓋、傘などといった私たちの身近にあるものも取り入れられており、子ども
たちの自由で斬新な発想に溢れています。またタイトル(おはなし)が各々付け
られ、豊かな創造力に触れることができます。子どもの力もさることながら各
園の先生方のご尽力があってこそと感じます。
今年も審査員として長岡先生、内藤先生が参加し、展覧会会場撮影・ポスター
チラシ製作を中村が担当致しました。審査会で撮影させて頂いたユニークな作
品の一部をご紹介致します。子どもたちの熱いエネルギーが込められた展覧会
をぜひご覧ください。
蓮の葉帽子
November 01, 2024
真夏の紙漉きを見守ってくれた庭の蓮。
ピンク色の開花の美しさ。香りもそれは特別でした。
あの緑の葉っぱも今はすっかり萎れて茶色になってしまい
ました。10月になると休眠期に入ったようです。
久しぶりのN組版画制作のあい間 デッキでひと時の日向
ぼっこ。遊び心でひらめきました!
蓮の葉っぱを切りとり冠ってしまいました。
この新しい帽子はいかがでしょうか?大笑い?
11月は寒暖差が激しいので、身体にはお互い気を付けて
過ごしましょう。
版画インクが固まる時期でインクの暖房も必要です。
またどこかでN組版画と共にお目にかかれますように…。
蓮の甘い香りと共に2年ぶりの紙漉き
August 14, 2024
今年もN組工房の庭で育てている蓮にたくさんの花が咲きました。
事情があり昨年の8月の紙漉き作業は行ないませんでした。梅雨が明け、台風が
北上していましたが、この5日間N組自家製の再生紙作りをしました。台風の影
響ため雲の流れが早く、時々にわか雨が降り、天日干しには常に注意が必要でし
た。天気が良いと一度に乾燥できますが、今年は雨を警戒しながらの作業でした。
漉く前の事前準備として、再生紙の土台に使用する段ボールの処理に時間がかか
ります。アルカリ性の重曹を入れ、小さくカット済の段ボールが浸してあるバッ
ト内の水を何度も入れ替えます。pH値が中性になるように調整します。
また繊維に塊が出来ないように数段階に分けてミキサーにかけます。
天日干しの段階に行くまでも様々な工夫があります。例えば乾燥が早くできるよ
うにスケタとスケタの足部分の間に角材を挟み、水抜きを行なったり、庭の山萩
の葉っぱや花が風に飛ばされて紙の上に落ちないような場所決めも大事です。
それでもせっかく漉いた紙の上に葉っぱが落ちてピンセットで除去することも多
かったです。
日中の夏の日差しは紙の乾燥に最適ですが、作業するには高温のため体力の消耗
が激しいです。早朝5時から準備を始め、お昼前には午前中の作業を終えます。
合間には熱中症にならないようにN組の庭で育っているビワの葉、柿の葉、桑の
葉、ドクダミやヨモギなどをブレンドしたお茶で水分補給。お昼には畑で採れた
茄子やピーマンの煮浸し、紫蘇ミョウガ生姜をたっぷり載せた素麺をいただき体
の熱が収まります。自然の野草に感謝です。日中は休み、15時頃から再び作業再
開です。1日約12時間もの長い作業でした。
最後になりましたが、今回も丹後二俣和紙さんの特製の楮繊維をご提供頂きまし
た。また丹後二俣和紙の田中さんからの差し入れの葛アイスキャンディにも感謝
です。有難うございました。
新しい版画
May 29, 2024
ご存知のようにN組版画はコラグラフ技法を用いた版画ですが、今回の版画は
モノタイプ技法も取り入れました。主なイメージは母体(マトリックス)から
気体のようなものが放出される瞬間のイメージです。「母体」「耳」「吐息」
「矢印」「稲妻」「渦巻」「卵」「わっしゃー」…。このように版のパーツを
スタッフ一同呼び合いながら阿吽の呼吸で作業分担し出来上がります。お互い
職人になったような気分も感じます。これからタイトルを考えます。
5月のビオトープ
May 29, 2024
畑の隅にあるビオトープにモリアオガエルの産卵が始まっています。5月23日
は夜中に室内にも差し込む明るい満月でした。その光は様々な新たな生命の誕
生を歓迎しているようでした。朝6時ごろ見にいくと予想していた通り、ビオ
トープの横に植えた野生の桑の枝に4玉ほど卵の泡が下がっていました。毎年、
何度見ても感動します。卵からたくさん生まれる命がどれだけ生き残るかわか
りませんが、生き延びてほしいと願います。
写真の左は産卵を終え泡から離れる雌を偶然にとらえた。
版画工房の訪問者
May 29, 2024
長岡ゼミだった卒業生が二人の子どもを連れて工房を訪ねてくれました。なん
と20年振り?!久しぶりに版画をしたいとのことで技法などのアドバイスなど
をしました。長岡先生は1990代半から2010年に毎年夏休みにオーストリアの
ゲーラス修道院に学生を連れてワークショップしていました。彼女もそのうち
の一人。引率した学生は100名ほどいますが、その頃の懐かしい話や近況など
話はつきません。またおいでね!
*彼女は南米先住民ドラム カーハと歌う歌グループの一員として6/23(日)
「音楽の祭日」みんぱくインテリジェントホール(講堂)で演奏(14:45-15:05)
するそうです。先着400名、無料のようですので興味のある方はぜひ。
*内藤が手に持っているのがチラシです
N組工房周辺の住人たち 27
April 05, 2024
春は訪問者でいっぱい
長らく記事の掲載をさぼっていたのですが、庭の桜の開花と共に4月1日は偶然
にも工房周辺の住人たちの訪問者でいっぱいで驚きました。
先ずは朝食の時間帯に例のキツネ君が畑にあるコンポストの周りのチェックに
現れました。少し痩せ気味でしたが、厳しい冬を乗り切り元気で良かった。室
内の私たちをチラッと見て、すぐにどこかへ行ってしまいました。行動が早い
ので写真撮影も大変です。昼頃には美しい羽を持つカワセミが川の畔に現れま
した。いつも声は聞いているのですが中々姿を観察するまでにはゆきません。
しかしスタッフの内藤のカメラワークはさすがに年季が入り素早く的確です。
昼食の休憩後に制作の気分転換のため神社の桜の様子を見に出かけました。
近日中には村の花見も行なわれます。今日はほぼ満開に近く草むらに座って桜
の花の観察を始めて、ふっと向こうの谷間の田んぼに目を向けると何とコウノ
トリのつがいが餌を頻繁についばんでいたのです。何を食べているのか分かり
ませんが、私たちの小さな村が気に入ったのか、最近ちょくちょく見かけるよ
うになりました。自然に囲まれたこの村に工房を構え、制作が出来るのは幸い
で嬉しい事です。これからも自然観察をおこたらず 面白い作品が生まれるよう
努力を致します。
工房周辺の野草たちー桜の開花前にー
March 24, 2024
ユキワリイチゲ
桜の開花前、私たちは制作の合間に工房周辺の農道や山裾に
咲く山野草を観察した。冷たい雨を繰り返した後、春がやっ
て来る。先週日曜日は村人たちが川の上流を草刈りしたので
きれいになって歩いていても気持ちがいい。名前はわからな
いけど、紫色のスミレたちも見かけた。川沿いにはクロモジ
に似たアブラチャンの枝には小さな黄色い花がすでに満開を
過ぎていた。そういえばセリバオウレンはもう咲いているだ
ろうか?可憐な白花はよく見ないと通り過ぎるくらいの小さ
な花だ。去年の記憶を辿りながら竹林近くを探すと、今年も
ひっそりと咲いていた。そして足元にはユキワリイチゲが花
びらを開こうとしていた。この花の花言葉は「幸せになる」
だそうだ。花の時期が短いので出合えたらラッキーというこ
とらしい。これから次々と咲く山野草を楽しみたい。新たな
出合いもあるだろう。可憐で地味な野草の姿ですが、どうぞ
ご覧ください。桜の開花まであと10日ほどかしら?
セリバオウレン
たまには映画館に行く
March 24, 2024
豊岡市には豊岡劇場(豊劇)がある。コタツがある映画館は気
に入ったので私たちは最近よく行く。
先日は前から観たかった 「Perfect Days」を観た。ドイツ
の名匠ヴィム・ベェンダース監督と俳優の役所広司氏のセッ
ション映画。ギスギスしがちな現代に、忘れかけていた気持
ちを呼び起こす静かな映画でとても良かった。正午の上映だ
ったので、前もって昼食をすませようと映画館のレストラン
覗いたら満席だった。映画館の受付の女性のオススメで隣の
喫茶店に行き、日替わり定食を食べた。思ったよりも手の込
んだ手料理だった。本棚に地元の奇才画家の本があったので
読んでいると面白い。帰りに店主に尋ねてみたら、まだこの
絵描きは存命でこの店の常連客だというので、一度会ってみ
たいな。
手作りの竹箒(2024.02.13)
February 15, 2024
今日はあの寒くて暗い大雪の日と対照的に暖かい小春日和が
やって来ました。私たちも不思議な事に自動的に朝から庭に
出て動物達のように動き回りました。手作りの竹箒を作り、
今年の薪を積む手製の木棚の修理、大雪で枝が折れた枇杷の
木の葉の収穫と大わらわでした。今年も枇杷の葉を乾燥して
薬草茶ができます。庭仕事は冬に欠けていた日光浴にも最適
でしかも体にも健康です。暖かい太陽のありがたさが感じら
れます。今日は素人の手作り自慢話ですが自作竹箒をご紹介
します。昨年村の山から切りだして乾燥しておいた竹から、
太い竹は畑の野菜棚に、細い枝も葉っぱも皆倉庫に保管して
おいたのです。既製品の古い竹箒が壊れてきたので、これを
参考に悪戦苦闘のすえ自家製竹箒誕生です。版画や自分の作
品制作の合間に、このような手作業も大切です。出来るだけ
自分たちで出来る事は自己流でやってみる。いわゆるオルタ
ナティブ志向の生活と作品制作です。皆様にもお薦めです。
2024 新年の近況
January 31, 2024
今年は暖冬と言われていたが、但馬地方に住む私たちには雪がないと調子がで
ない。元日に起きた能登半島の地震から1ヶ月が経った。数年前に訪ねた輪島
や珠洲市の旅を思い出す。今でも漆の塗り物のお碗や七輪は使っている。最近
は世界中どこでいつ何が起こるかわからない危機感があり、人ごととは思えな
い新年を迎えた。
新年のN組工房の近況です。今月24-25日にかけて大雪が降り、1日で約50cm
の雪が積もり家の周辺は雪で閉ざされた。幸いにも早朝に大型除雪車がやって
きたので道路確保はできたのだが、家の入り口などは自分達で雪かきが必要で
大変でした。2日後には太陽がでて一気に雪溶けし、雪塊は斑になる。そんな
中、N組工房では次の新たな作品の刷りを行った。冬は特に白インクの油分が
寒さで固まるので、作業の30分前には薪ストーブの熱で柔らかくする。この時
期の薪ストーブ上はお茶用のヤカンや昼のスープの鍋などで一杯です。作業中、
日本には四季があるが、N組の版画は四季を感じないという話になった。作品
の物語性は四季を超えているので、これもまた良いのではないかと言いながら、
共同制作を楽しんでいる。版画制作も2013年からスタートしていて、気づけば
もう11年目となった。出来上がった版画作品は自分達で写真撮影しデータ管理
をしているのでその作品の多さに驚いた。展覧会で買って頂いた方からは 玄関
に飾ってますよ と写真を送ってくださった方もいた。今年もぼちぼちと制作が
んばります。
N組作品Book Art「3つの物語/宙・地・海」がアルメニアで展示される
January 02, 2024
数日前にアルメニア第2の都市GyumriにあるGallery 25の主人アレックサンさ
んから「書とBook Art 展2023」の記録写真データが送られて来ました。
例年行なわれている「書とBook Art 展」はすでに9月に行なわれ、N組も桐箱
入りの「3つの物語」を送付し展示されました。作品がアルメニアまで届けられ
た面白い話題はすでに皆様にご紹介いたしました。
展覧会の写真がこんなに遅くなってしまったのには事情があります。アルメニア
とアゼルバイジャンとのナゴルノ・カラバフ紛争で起こった戦争で多くのアルメ
ニア兵の犠牲者が出て、カラバフから何万人ものアルメニア人が故郷に避難して
きました。日本ではあまり報じられておりませんが、現在はアルメニアでも地域
紛争で大変な時期なのです。それでもGallery 25の文化的な活動は少しも衰えず
活発に続けております。私たちも熱い声援を送りたいです。今回はわざわざ3点
の作品展示のために木製の箱を作り展示されたようです。アレックサンさんの報
告ではGyumriにも美術大学があり、若い美大生たちにはN作品が大変な評判に
なったようです。私たちの作品を通じて国際的な文化交流が出来て良かったです。
アレックサンさんからも来年もぜひN作品を送って下さいとのことでした。