N組版画のPhantom
November 16, 2018
2日間すっかり寒くなった工房でみんなで作業しました。
寒さに打ち勝つように、元気な版画が出来ました。
この画像は、N組版画の版を拭き取った時に現われたファントムです。
あさご芸術の森美術館のグループ展に参加
November 16, 2018
今週、新作の版画制作の合間にN組で展覧会に行ってきました。
長岡國人先生と内藤絹子先生が、あさご芸術の森美術館で開催中の企画展
「アートでつなぐ鉱石の道・銀の馬車道の人と、未来へ展」に出展されて
います。日本遺産「鉱石の道」「銀の馬車道」をテーマした交流展です。
鉱石の道エリアの朝来市や養父市、姫路市などから25名の作家が参加さ
れています。会期は18日(日)まで。
BOOK ART展に新作折り本で参加
October 17, 2018
9日より山崎書店2F京都パラダイスで「BOOK ART展2018」がスタート。
初日にはN組もオープニングに参加しました。ボストンからも急遽専門家
2人もお見えになりました。今回の新作は《Earth》,《The Universe Bar》
の宇宙をテーマにした2点の折り本です。
N組工房周辺の住人たち 7
September 26, 2018
近頃この辺りの村では、あまり見かけられなくなった雉子の立派な雄が隣の田
んぼに現れました。工房でのBook Art作業が一区切りした午後3時頃でした。
2日前に稲刈りが終わり、落ち穂を狙って隣の谷からでも現れたのかも知れま
せん。自然界の動物たちは、どこでエサの情報を得て行動しているのか、私達
素人にはまったく分かりません。それは立派な赤と白の顔の中央にある金色の
目はぎょろりとして、周りで起こる何事も見逃さない目つきです。
カメラを向けたスタッフの内藤の目と合った瞬間に飛び去ってしまいました。
手持ちのカメラでも最後の決定的瞬間をとらえる事ができたのも、工房きって
の名動物カメラウーマンです。また素晴らしいワンカットが獲得できました。
今年はアルメニア首都 YEREVAN 市が誕生して2800年目の年です
September 11, 2018
<アルメニア十字の石・拓本プロジェクト>を始めて8年目が過ぎました。
2014年には版画工房N組スタッフ一同もこのプロジェクトに参加し、アルメニア
で一番古い NORADUS 墓地にある、世界文化遺産でもある十字の石の拓本採取
に協力してもらいました。またYEREVAN 国立美術大学の学生たちのための拓本
ワークショップも開催し、拓本という版画技法を通じてお互いの国際交流も実現
出来ました。私は今年もこのプロジェクトの最後の仕事をするために8月20日か
ら2週間アルメニアを訪れました。平均海抜が2000mのアルメ二ア高地は大陸性
の乾燥した暖かい季侯で、夏は毎日が晴天続きです。
知人のYEREVAN 市立博物館副館長でもあるG.O氏にもお会いしましたが、201
8年は<アルメニア首都 YEREVAN 誕生 2800年祭>が行われているとの事で、
急遽この記念行事に拓本で参加して頂きたいとの提案を受けました。
その結果YEREVAN 市の2カ所の歴史博物館で拓本採取をする事になったのです。
その一つであるEREBUNI 歴史博物館はYEREVAN 郊外にありますが、ここは78
2.BCにウラルトゥ大国の要塞があった所で、ここでいくつもの楔形文字の記念碑
が発見されました。この楔形文字は世界4代文明の一つであるメソポタミア文明
で使用されていたもので、歴史のロマンを強く感じさせられます。今回は国宝級
の一つの楔形文字の記念碑を拓本で採る事が実現出来ました。ここの館長さんの
見ている前での作業は緊張しましたが、無事2枚の拓本をとる事が出来ました。
その内の1枚をEREBUNI 歴史博物館に寄贈しました。もう一つはYEREVAN 市
立博物館にあるブドウと小鳥のモチーフが描かれた16世紀頃の十字の石の拓本を
2枚採りました。この1枚もこの市立博物館に寄贈しましたら、館長さんにとて
も喜んで頂きました。もちろんこれらの貴重な記念碑の2枚の拓本は日本にも持
ち帰りました。このように飛び込みの様な状態でYEREVAN 誕生 2800年祭に拓
本イベントとして私は参加したのです。ここにYEREVAN 市の公式ホームページ
の英語の記事も掲載致しますので御覧下さい。
長岡國人
Erebuni 歴史博物館782.BCの楔形文字
Yerevan 市立博物館の十字の石
Yerevan 市立博物館の十字の石拓本
ドイツ・ブレーメン/Bremen展、好評のうちにスタートしました!
August 20, 2018
ブレーメンでの展覧会は予想を超えた大きな反響の元で始まりました。
N組版画は紙から製造し、三人で楽しみながら愉快に共同制作していることが
伝わったようでした。オープニングには地元の方はもちろん、長岡先生の長年
のご友人たちがチューリッヒ、ベルリン、ミュンヘンなど遠いところから駆け
つけてくださり大変盛会でした。
早速、地元の一番大きな新聞社/ WESER KURIER (10.Aug.2018)が記事を
掲載してくださいました。近日中に大きな記事が載るとのことでしたので、入
手しましたらArticleで紹介いたします。ブレーメンではギャラリーの方々はじ
め、サポートしてくださる方も多くおられ、都市ではないであろう地方の人の
温かさを感じました。またオープニング翌日には、ハンブルグが舞台のある事
件で日本人刑事がハンブルグへ赴き、さらに日本のマンガの持つ意味に深く関
わった推理小説の作者による朗読会もありました。その後、在日本人家族や留
学生らと共に食事を囲み交流することができました。
軽井沢より発信
August 4, 2018
8月2日(木)の信濃毎日新聞に「版画工房WERK-STATT N組
MINI-PRINT版画展」が紹介されました。
8月1日軽井沢でN組展がオープン!
August 1, 2018
今日、軽井沢にあるぎゃらりい 一色さんで展覧会が始まりました。
初日の朝からたくさんの方にお越しいただいています。画廊がある場所は旧軽井
沢、現在は軽井沢銀座と言われており、通りの一番奥まった所にあります。
標高が約1000mくらいで、気候は札幌に近いとお聞きしました。
都会とは10℃ほども涼しいので、さすがに避暑地です。
昔から旅籠があった地域で、画廊のオーナーさんの先代は旅籠で有名な方でした。
昨日は版画展の展示が無事終った後に、夕方浅間山の麓まで案内して頂きました。
長岡先生の生まれ故郷は佐久平ですが、小さい頃から浅間山を見て育ちました。
猛暑の中、6回目の紙漉きが始動
July 21, 2018
西日本豪雨災害による被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
但馬地方でも大雨の影響で棚田の土砂崩れや川の増水が起こりましたが、
幸い工房周辺には大きな被害は生じませんでした。
私たちにとっての版画用紙は版画を刷るだけの土台ではなく、紙作りも大切な
芸術表現の一部分だと信じております。
猛暑の中、今年もN組版画に使用するオリジナル版画用紙(再生紙)を漉きま
した。今回も福知山市にある丹後二俣和紙さんから貴重な楮100%の繊維を提
供して頂きました。涼しい朝の7時頃から作業をスタートして、夕方まで一日
中ハードな作業です。日中は日差しが強すぎるので、その間に漉いた紙を一気
に天日乾燥します。熱中症には注意しながら、休憩時の水分補給には畑で収穫
した赤と黄色の小玉スイカを皆で美味しくいただきました。
猛暑のおかげで紙はあっという間に乾くので、大助かりです。
庭の柚子の木にヒヨドリが巣を作り、卵を温めている姿を発見!
工房の庭で今年2回目の巣作りです。きっと鳥たちもこの環境が気に入って
くれたのでしょうね。もう少ししたらヒナが誕生です。また観察が楽しみです。
庭でラジオから流れてくる音楽を聴きながら、静かに紙すきをしている私たち
の様子が気になっているような鳥の目つきでした。
紙漉きにはたくさん水を使いますので、作業台の下にはカエルやトンボ、ルリ
タテハなども集まってきました。
8月1日からは軽井沢でN組版画展がスタートしますが、すぐにブレーメンの展
覧会も始まります。展覧会の準備は整っています。