「紙の畑 内藤絹子展」開催中!!
November 22, 2022
朝来市のあさご芸術の森美術館1階企画展示室に於いて12月4日まで開催中です。
近作を中心に20点の平面作品を展示しております。
展覧会タイトルの「紙の畑」に関しては、あいさつ文より一部抜粋します。
<今回の展覧会タイトル「紙の畑」は、和紙の原料となる楮畑のことではありません。
四季を通じて家の畑で家族が食べる分だけの野菜を育てていますが、土を耕し、種を
蒔き、水やり、収穫する過程は、天候に左右されるので毎年出来不出来がありますが、
育てることで学ぶことが無限にあります。以前から絵を描くことと少し共通点がある
と感じてきました。また日常生活の中での周辺環境の変化が作品にも編み込まれてい
ると感じているので、今回の展覧会タイトルと致しました。>
美術館の周辺は紅葉が深まり、多方面から人々がお越しくださっているようです。
作品は和紙に版画インクで言葉を描いているので、言葉探しや形や色から様々に
連想出来ますので紅葉狩りのついでにお立ち寄り下さい。美術館ショップには版
画工房N組の作品も展示販売しています。
今年の工房周辺の紅葉と収穫
November 22, 2022
11月中旬には薪ストーブに火入れをします。ストーブの焼き芋は楽しみのひとつ
です。畑の柿は豊作だったので、吊るし柿を沢山つくりました。上手くできたら
友人にもお裾分け出来るかな?庭の柚子の黄色い実やドウダンツツジの赤もきれ
いに色付いてきました。京都と姫路で開催される12月恒例の展覧会の出展準備も
佳境となってきました。京都のBOOK ART展に出品予定のN組版画は限定10部
で桐箱に入っています。今までにない力作だと思っております。ご期待を!
BOOK ART展2022の出展準備
October 18, 2022
版画を刷るときには、わたしたちは毎回色見本を作っています。多くあるパーツ
の版の色を決める場合は、言葉ではお互いに伝達しにくいのです。作品のイメー
ジ版の色を確認し合い、共有するためには色見本はとても重要です。
今回は12月に京都の山崎書店で開催されるBOOK ART展2022の出展作品を刷
りました。新作は初めて桐箱に入れた3点セットの折り本作品です。すっかり日
が短くなり、寒くなってくる中で暗くなるまで集中して作業しました。庭の柚子
の実も日ごとに黄色の色が濃くなってきました。
ギャラリートークを開催しました
September 11, 2022
昨日14時より「ARMENIA高地から吹く風」のトークがありました。アルメニア
の十字の石拓本プロジェクトの作業記録写真などをスライドで紹介しました。
会場には地元の方々や京都、但馬、姫路などの遠方からもたくさんの方においで
頂き、とても嬉しかったです。
鳥取のギャラリーそらで今日からN組展
September 08, 2022
JR鳥取駅から徒歩約3分のベストロケーションにあるギャラリーそらでN組展の
展示を終えました。大型の台風11号が通り過ぎた翌日の搬入でラッキーでした。
和田山からは国道9号線で鳥取市内まで片道約2時間の車の道のりです。
今回はBookArt作品の大型シート版の展示を含めた、物語性を生かした展示にな
りました。各作品テキスト付きの展示は初挑戦です。10日(土)14時からはギャラ
リートーク「ARMENIA 高地から吹く風」を開催致します。
10日(土)・11日(日)はN組スタッフも在廊しています。
10回目の紙漉き
August 18, 2022
台風8号の影響で蒸し暑い中、昨日まで5日間、N組恒例の紙漉きをしました。
今回はコロナの影響により、例年より一週間ほど遅いスタートでした。台風の
影響で作業中に雨が降ったので、漉いた紙を乾燥させるのがとても大変でした。
本来は真夏の強い日差しのおかげで、天日干しすると一気に乾きます。天候が
不安定でしたので、最後まで気を抜くことはできません。雨のため漉き終わっ
た紙を外に出せないので、屋根下のデッキに一時避難させ、晴れの日に一斉に
乾燥です。雨の日はN組版画のタイトルを決めたり、サインをしました。N組の
手作りの版画用紙は市販されていない特別な紙です。土台には使用済みのダン
ボールを再利用し、紙の表面部分には今年も丹後二俣和紙さんより頂いた自家
栽培の楮繊維を重ね合わせています。厚みのある強い紙です。漉く前の準備段
階で小さくカットしたダンボールを水に浸した後、重曹を入れ、水を何度も入
れ替えて、pH値を確認しながら中和します。紙のサイズも今年はBookArt用に
新しいスケタを準備し、新たな紙作りも試みました。涼しい早朝6時前から作業
を開始しても、1時間ごとに気温が上がり、ホースの水もお湯状態。強烈な暑さ
に負けないように水分補給をしながらN 組自家製の赤しそ入り梅干し、黒にん
にくを頂きながら乗り切りました。