身近の自然観察!
June, 27, 2016
N組工房の周りも緑の木々たちに覆われ、夏が近づいてきています。庭のネムの木には
ピンクの花が溢れるように咲き、畑のビオトープには、今年もモリアオガエルの卵が
たくさん楮(こうぞ)の木にぶら下がっています。工房の入り口にかけてある近所の子ど
もたちのための落書きボードの上には3匹のカエルたちを見かけました。
ちょうど私達N組の3人の存在が頭に浮かんで、みんなで笑い合いました。動植物たち
を日頃観察してみると興味深い発見がたくさんあります!
昨日刷ったN組版画の一部分をクローズアップしてみました。
これも自分たちの仕事の再発見に繋がる気がします。(中)
オオムラサキの観察
June, 16, 2016
朝来市内の粟鹿地域自治協議会敷地内にあるオオムラサキ飼育小屋
を訪ねました。4年前に発足した「粟鹿オオムラサキの会」の代表•
松原夫妻にご案内していただきました。念願のオオムラサキ!
5〜6羽の羽化したばかりの成虫(蝶)がおりました!なかなか飛
ばず、美しい羽根は写真に撮ることはできませんでしたが、一瞬だ
け美しい羽根を広げてくれました。近く観察会をされるとのこと。
この地域にはコウノトリやオオサンショウウオ、モリアオガエルな
どもいる自然豊かな場所です。この時期にしか出会えない生き物を
観察されては如何でしょうか?いつの日か放蝶できればと活動され
ています。貴重なお話とご案内をありがとうございました。(き)
「あわが悠久の里に舞うオオムラサキ」
代表 松原さん 079-676-4620
なかなか羽根を広げてくれないオオムラサキ(オス)
飼育小屋の看板(梁瀬中学校美術部作)と奥が飼育小屋
韓国南部の羅州市の訪問①
June, 16, 2016
長岡先生のドイツ時代の同級生(スイス在住の作家)からグループ展の誘いがあり、観光
を兼ねて彼女の故郷を案内してもらいました。韓国•仁川国際空港からKTXで二時間半
のところにある羅州市は、人口10万人の都市です。丁度、栗の花の季節で田植えも終
わり、車窓からみる風景は建物を除けば日本の田舎とあまり変わらないものでした。
ここは栄山江(ヨンサンガン)の畔で、古代から日本とも交流があった歴史的な地域です。
また日本統治時代の家屋も残っており、当時は350人の日本人が住んでいたそうです。
地主だった岡山県倉敷市出身の黒住猪太郎という人物について初めて知りました。
私たちは2年前にできた国立羅州博物館や周辺の村を散策したり、支石墓群、バンナム
古墳群(3-6世紀)、版木がある眉泉書院(昔の寺小屋)、仏會寺などを車で観光しました。
この機会にN組の作品も友人にお見せしましたが、よい反響でした。N組ホームページ
を見せるとスマホアプリですぐに韓国語に変換され驚きました〜。②にづづく(き)
お茶休憩処(梅ジュースとタンポポのお茶)
眉泉書院の版木倉庫(わざわざ鍵を開けてもらいました)
韓国南部の羅州市の訪問②
June, 16, 2016
やはり旅にでると、その土地の美味しいものが気になります。全羅南道地域はソウルと
違って、物価が安く素朴さがまだ残っています。ここの名物は透明のスープであっさり
した羅州コムタン(牛骨スープ)です。そして栄山浦ソンチャン周辺には木浦(モッポ)の港
から運ばれたガンギエイ料理店が並んでいます。15日間発酵させたエイの刺身をキムチ、
ゆで豚と一緒に海苔で包んで食べます。私たちも食べましたが、アンモニアがツンと口
の中に広がり、鼻が曲がり口内に痙攣が走りました(強烈)。酸性の腸が中和されて元気
になるそうです。世界中でここだけの味?! また特に伝統的な白飯(定食)はおすすめです。
焼きサバや地元野菜のキムチが10〜12種類ついてくる〜!これで600〜700円ぐらいで
す。梨栽培も盛んで、鳥取県倉吉市と姉妹都市になっています。昔ながらの機械が並ぶ梨
ジュース店内はレトロな雰囲気。羅州玉ねぎもこの時期有名のようでよく見かけました。
美味しい話でした。(き)
伝統的な全羅南道地方の朝食定食=白飯(中央はふわふわの卵料理:ケランチム)
エイ料理店「名家」の外観
韓国南部の羅州市の訪問 番外③
June, 16, 2016
♪♪♪ 海が割れるのよ〜 道ができるのよ〜 ♪♪♪
と、演歌歌手の天童よしみさんが歌う「珍島(チンド)物語」でご存知の方もいらっ
しゃるかもですが、韓国原産の犬「珍島犬」に会うことができました!柴犬や秋田犬
と同じルーツを持つと言われています。白でも茶でもなく、この家の犬は珍しいトラ
毛でした〜。旅の途中でよく犬猫に出会いますが、かわいくて和みます。民家の庭で
キムチ甕器と写った猫は凛々しい眼差しでこちらを見ていました。村のおばあさん曰
く外国人がこの村に来たのは初めてとのこと。甕器の中身を見せてくれました!
キムチだけでなく、塩やしょう油みたいなものが入っており、一年中屋外に置いてお
けるとのことでいい保存方法だと感心しました。これウチにもほしい!!
機会があればまた訪ねたいです。(き)
珍島犬(眉泉書院にて)
キムチ甕器とニャンコ(新浦里村)
梅雨どきに生まれたN組版画の新作
June, 16, 2016
N組工房周辺の自然の生命力も旺盛な季節になってきました。畑のジャガイモやピーマン、
キュウリなどの収穫が始まります。夜は蛍も飛び交い、ビオトープの側にある楮の枝には
モリアオガエルの泡の卵が数個下がっています。さて、4年ほど前からコツコツ共同制作
しているN組版画ですが、印刷してから一週間の乾燥後、皆でタイトルを考え、N組の判
子を押しサインをする作業があります。写真は新作版画にサインを入れたところです。
どのくらいの数をつくっただろう!?皆さんに見てもらえるように、来年からの新たな
展覧会企画中です。ご期待ください。(き)
サインを入れたところのN組版画
絵画製作研究会<公開保育>でN組が講演会
June, 13, 2016
6月11日(土)に姫路市の五字ヶ丘幼稚園で行われた絵画製作研究会<公開保育>で
韓国から帰国したばかりの長岡先生の講演会「世界遺産を“摺る”〜十字の石•拓本と
アルメニアの旅〜」が開催されました。全国から幼稚園の先生や保育士を目指す学
生さんたちが約50〜60名参加されました。この日の午前中は2歳児〜5歳児の園児
の絵画製作を見学し、専門の先生方のアドバイスや絵画製作を通じた幼児教育向上
のための方法を熱心に聞き、意見交換されていました。
2014年にアルメニアでN組スタッフも参加した拓本作業の様子を紹介しました。
1時間半の講演会では『手で表現する拓本と幼稚園における園児たちの「人の手」の
持つ重要性』について話し共感を得ました。ネット時代の日常生活の中で、実際に手
で物に触れ、関わっていくことをこれからも忘れないようにしたいです。
画像紹介はN組全員で編集したものでした。 (中)
「がっせぇアート応援チャリティー展」が今年も始まりましたよ〜!
June, 3, 2016
豊岡市の里やま工房で開催されている「がっぜぇアート応援チャリティー展」
(6月3日から6月5日まで)に版画工房N組も出展しています。会場は現代的に
再生された古民家独特の味わい深い空間です。ガラス、陶芸、漆器、家具、
織物などの工芸品がたくさん。書や版画、絵画、T-シャツも展示販売されて
います。N組版画は一階に展示されていますので、是非お越しください。
N組 中村真由子の紙造形作品「宇宙脈」
May, 24, 2016
先日、京都のグループ展「GERAS -Line-’16」に出展した作品
を紹介します。N組が今までやって来たような紙製作技法で、
再生段ボールとその上に楮を漉き込んだ作品です。楮繊維をイ
ンド藍液で染めてみました。近くで見ると乾燥した紙の藍色に
染まった繊維が絡み合い、何層にも皺となり、表面の凹凸を強
調しました。作品は天日乾燥です。絶えず脈動し続ける自然の
力「宇宙脈」を表しました。展覧会にお越し頂いた皆さま、
どうもありがとうございました。(中村)
世代を超えた展覧会!
May, 15, 2016
ギャラリー・アーティスロング(京都)で行われているグループ展「GERAS -Line-’16 」
にN組のスタッフの中村真由子の紙造形作品が出品されています。大学時代に長岡先生
が企画されたゲーラス修道院夏期版画ワークショップ(オーストリア)を体験した版画コ
ースの卒業生が21名出展しています。昨日はレセプションパーティーが行われました。
鹿児島や東京から来られた卒業生もいて、先生を交えて20代から40代まで世代を超え
た楽しい交流ができました。
会期は2016年5月10日(火)-22日(日) 12:00-19:00 (最終日は17:00まで)
<展覧会概要>
1990代末-2010年までの13年間に渡り、京都精華大学版画専攻主催/長岡國人先生
の企画により、夏期休暇にウィーン北西のGeras(ゲーラス)修道院でヨーロッパ人と
共に2週間の版画ワークショップが開催されてきました。Gerasでの2週間は学生に
とって貴重な体験でした。今回はこの参加者OBによる2回目のグループ展です。
ギャラリーアーティスロング
〒604-8332 京都市中京区三条通堀川西入ル一筋目角
Tel & Fax: 075-841-0561
e-mail: art_is_long@ybb.ne.jp
http://www.artislong.info
子どもの日 進化する白い絵本の表紙づくり
May, 5 2016
京丹後市久美浜・稲葉本家で版画工房N組の2回目「白い絵本の表紙づくり」のワーク
ショップを開催しました。中庭の「こいのぼり」に見守られながら、たくさんの楽し
い表紙が出来ました!参加者は爺孫さんと数組の親子さんの幅広い世代でした。
ゴールデンウィークに遊びに来られたご家族も参加され、この日の夕方にコウノトリ
但馬空港から東京へ帰られました。N組版画の一点「おしゃべり星」が家族と一緒に
東京へ旅立ちました。
旬の味覚!たけの子堀り
April, 28, 2016
工房近くの村共有の竹林に行き、旬の味たけの子をぼって(但馬弁: 掘る/収穫する)
きました。ニョキニョキ大きいのと小さいのが沢山出てました!
今年は豊作のようです。そのうち小さいのを竹林から頂いてきました。
この若竹の味は言葉に言い尽くせないほど、美味しかったです。
N組のたけの子はいつぼってもらえるのですかね~大笑(≧∇≦)
2時間で絵本の表紙づくり
April, 18, 2016
熊本地震の影響により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
豪商稲葉本家 (京丹後市久美浜町)でオープン講座「チョキチョキ・ペッタンタン」
白い絵本の表紙づくりを開催しました。
家庭から持ってきた雑誌・箱・綿・ビーズ・絵の具などを使って、凹凸のある絵本の
表紙が出来上がりました。普段とは違った開放的な環境と場所でつくる子どもたちの
様子を親御さんも真剣な表情で見ておられました。
N組も将来日本を担う子どもたちに希望を託すため、これからも活動してまいります。
江戸時代の蔵で版画の展示
April, 4, 2016
鳥取展に続き、第2回目のN組版画冒険隊の展示が久美浜(京都)で始まりました。
江戸時代に建てられた国登録有形文化財、 豪商稲葉本家 蔵ギャラリーでの展示。
2つの蔵の中は9個の展示ケースがあり、博物館のような落ち着いた空間です。
またとない機会ですので、版画と組み合わせた以下の9つの展示テーマを決めました。
漂着物、森、宇宙、図書館、遊び、版画の道具、職人の道具、紙漉き道具、版画工房
の小物コレクションなどです。
1ヵ月間の展示ですので、機会があれば是非ご覧ください。
2つの蔵ギャラリー
左が森のテーマの展示、右が遊びの展示室
宇宙をテーマにした展示
鳥取展 トーク&セッション
March 19, 2016
鳥取で初めてN組の講演会を開催しました。約20名の方が参加して下さり、版画活動
など沢山の画像を見て頂きました。版画ジャングル冒険隊の隊長のユーモアたっぷり
のお話でした。地元の作家さん、岡山の建築家、そして但馬地方からは親しい友人の
方が参加して下さり、楽しい一時を過ごせました。また鳥取で唯一の版画工房を主催
されている方と知り合いになりました。講演会を通じて、鳥取の作家さんとの新たな
交流が生まれそうです。
鳥取・ギャラリーそらでN組展
March 18, 2016
鳥取、ギャラリーそらでN組版画展がスタートしました。
地元紙の日本海新聞にはすでにファンの寄稿文が掲載済みです。
初日には蟹取県の「かにクン」が来てくれました~!!
紙の裁断機(2台)がN組工房へやってきました!
March 15, 2016
HPのBlogを見て下さったファンの方の紹介で、裁断機が届けられました。今まで
リサイクル紙をつくる時、段ボールをカッターナイフとハサミで切っておりました。
気の遠くなるような作業でしたが、その方が不要になった裁断機をわざわざ先日工
房へ持ってきて下さいました。年季の入った優れもの。大活躍しそうです!
ありがとうございました。N組スタッフ一同からファンの方々に感謝いたします。
久美浜の漂着物
February 9, 2016
4月から5月のゴールデンウィークまでの、1ヵ月間開催予定の版画工房N組MINI-PRIN
T版画展の打ち合わせに久美浜の豪商稲葉本家に行ってきました。打ち合わせ後、近く
の箱石浜に寄りましたが、浜には沢山の漂着物が打ち上げられていて驚きました。
大量のプラスチックやビン、魚の網、浮きなどが一面に広がり、中には国境を越えて韓
国、中国やロシアからの日用品も見つかりました。これらは国際的な海の環境汚染にも
繋がる大きな問題ですが、反面私たちにとっては海水に長時間さらされた、これらのゴ
ミが制作意欲や新たな創造性をかき立てることも正直な気持ちです。私たちが持って帰
ってきた漂着物は、いずれ近いうちに新たなアートに変貌するでしょう。
現在久美浜の豪商稲葉本家の蔵ギャラリーで、「漂着の詩・・・磯こつじき展」が3月
5日(土)まで開催中です。漂着物をテーマにしたグループ展です。
アトリエ2001・神戸/ 内藤絹子 拓本展のご案内
February 8, 2016
会期: 2016年2月21日(日)ー3月5日(土)
11:00〜18:00 無休 最終日は15:00まで
初日21日(日)は展示準備も一般公開
致しますが、17:00からオープンします
会場: アトリエ2001 〒657-0836 神戸市灘区城之内通5-3-8
連絡先 TEL: 090-6666-4322(清水)
作家在廊日: 2/21(日)・22(月)・27(土)・3/4(金)・5(土)
<作家コメント>
長年拓本技法を取り入れた作品をつくってきました。ドローイングと
拓本を組み合わせることにより、新たな表現の可能性が生まれるので
はないかと考えています。ぜひお立ち寄りください。
長岡國人展 / 初期水彩画 BERLIN / 1969 -1970
January 4, 2016
「 Landschaft / 風景 / 1969 」
会期: 2016年1月5日(火)ー17日(日)
午前11時〜午後5時(月曜日休廊・最終日は午後4時まで)
会場: 法隆寺ギャラリー TEL: 0745-75-7717
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目9番33号
作家在廊: 1月5日(火)・6日(水)・16日(土)・17日(日)
<作家コメント>
2016年新年早々から斑鳩の里にある法隆寺ギャラリーで個展を開催することになりま
したのでご案内致します。法隆寺も目の前にあります。表は森緑カフェーで奥の庭に面
した別棟に小さな美しい画廊があります。今回は画廊企画の<カオスイカルガ>の最初の
展覧会になります。45年前の激動期のベルリンで制作した<初期水彩画 BERLIN/1969
-1970>を展示致します。奈良にお出かけの節はどうぞ画廊にもお立ち寄り下さい。
法隆寺ギャラリーの庭に面した画廊空間における展示風景
あけましておめでとうございます!
January 4, 2016
工房がある宮内集落の入り口に、2016年の新年を祝い門松がたちました。3月から夏
までは版画工房N組も展覧会が続きます。近くの寺内集落にある佐伎都比古阿流知命
(さきつひこあるちのみこと)神社に皆でお参りに出かけました。猿を「神使」として
いる珍しい神社で、7月には「ざんざか踊り」が奉納されるのが有名です。版画工房N
組の発展を願って、猿の頭をなでて来ました。9日から版画の初刷りを始めます。
宮内集落入り口の門松,盈岡神社の石碑とその下には古い道しるべの石碑
佐伎都比古阿流知命神社の入り口両脇にある石造の猿(右側)