版画工房 WERK-STATT N組の活動


工房独自のオリジナル版画共同制作、工房独自の版画用再生紙の製作
ワークショップ:子ども〜大人対象のコラグラフ・モノタイプ版画、銅版画、紙漉きなど
展覧会:国内、海外での版画工房WERK-STATT N組版画の展覧会、児童絵画展などの企画展
レクチャー:版画分野を超えた幅広いテーマのレクチャーを開催、人との交流活性化
出前授業及び出前ワークショップ:小学校、幼稚園、文化施設などの他、幅広い分野

小さなグータッチ

June 19, 2022







新型コロナウイルスもようやく収まりつつあり、落ち着いてきたので、数日前
からN組活動を再開しています。梅雨の時期独特の蒸し暑さはありますが、汗を
かきながら刷り作業に集中しました。今回の新作ではコロナ時代のテーマであっ
た、グータッチの作品が生まれましたので、作品の一部分の画像を紹介します。
作業の合間には工房の庭で採れた南高梅の自家製ジュースを飲み、疲れを癒しま
す。朝には長岡先生のEメール宛にベルリンやアルメニアの画廊の友人たちから
N組への声援メールが届きました。遠くの国から届いた熱い応援に感謝です。
ウクライナの戦争だけではなく、アルメニアも最近隣国のアゼルバイジャンとの
戦争で大きな被害を受けています。それにもかかわらず、この国では益々文化活
動が活発化している様子を伝えてきましたので、私たちも頑張らなけばいけませ
ん。お互い遠い国ですがグータッチで元気づけ合いましょう!



長岡國人展が明日からギャルリー正觀堂(京都)でスタートします!

May 05, 2022


五月連休最終日の5日、N組スタッフ一同で長岡國人展の展示を致しました。
今回が8回目となる正觀堂での個展開催です。画廊は花見小路、古門前一角の静
かな場所にあります。作家は週末の5月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)
に在廊しております。京都にお出かけの際は、ぜひお立寄りください。











N組工房周辺の住人たち 20

February 06, 2022





ヌートリアの訪問:
久しぶりに陽がさしたので、私たちは制作の合間に村の山際に
坂道を散歩した。あんなに降り続いた雪も、森林脇の日陰には
まだ厚く残っていたが田畑の雪はほぼ溶けて草の絨毯れた。
暖かい日差しのなか、待ちどうしい春がそこまで来て感じだ。
気持ちの良い散歩から帰宅し、玄関の扉を開けにから回ると、
の前に奇妙な動物の姿を発見。ヌートリアのではないか。
長年この村周辺では見かけられなかったヌートリア。人間が自
たちの都合で勝手に南米から移入した外来生物の大型ネズミの仲
間が野生化したのだ。雑食性で水辺に生息し農作物にも被害を与
えるので、悲しい事に駆除の対象にもなっている。玄関の扉を
けたいのだが、なかなか動いてくれない。夜行性の動物で寒い
の水辺からわざわざ家の玄関まで来てくれたのは、ここは暖かい
ので昼の一休みをするためか?人にはまったく驚かず動きもゆっ
くりで、病気かしらかと心配になって来る。それでもしばらくす
ると、隣の田んぼの土手に厚く積った雪の上をのろのろとこちら
には挨拶もしないで、近くを流れる川辺に向かって去っていった。
ひと時の観察で発見した特徴のある黒い手足の形を見ていると、
川辺の道の雪上に残っていた動物の足跡はこのヌートリアかも知
れないと、私たちは語り合ったのでした。



「新・童美展2021-22」審査会に参加

January 14, 2022









今年も新型コロナ感染予防のため、様々な制約の中で審査会が行われました。
兵庫県立美術館ギャラリー棟3階の会場に幼稚園から運び込まれた子どもたちの
作品審査の様子をご覧ください。大きな布の風呂敷袋から元気の良い作品が少し
顔を覗かせています。今回も関西(奈良・大阪・舞鶴・姫路・神戸)を始め、遠く
は鹿児島からの公募がありました。子どもたちの持つエネルギーと幼稚園の先生
方の熱意で会場内は熱気に包まれていました。今年も作品審査、ポスター・チラ
シ製作、会場撮影にN組スタッフ全員が協力致しました。残念ながら、展覧会は
中止となりましたが、来年は通常通り展覧会が開催させるよう願っています。



N組工房周辺の住人たち 19

January 03, 2022





雪の托鉢笠をもらったお地蔵さん:
宮内集落の奥まった所にある工房に行くには、かならずこの
お地蔵さんの前を通ります。年末からの大雪は元日の朝も降
り続き、私たちは正月から慣れない雪かきで大わらわでした。
昼の休憩に長靴をはいて村道を散歩しますと、この愉快な不
思議な姿に会ったのです。いつ頃からここで私たちを護って
いてくれているのかは不明ですが、この前を通る時にはちょ
っと頭を下げます。雪を降らす自然が生みだした何と素晴ら
しい姿でしょう。頭の雪が托鉢笠に見えて来るではありませ
んか?路の脇にじっとたたずむ托鉢僧に見えます。托鉢笠
斜めで頭が見えない所なんて最高です。その下にはお地蔵さ
んがじっとこちらを見ているのです。手を合わせたくなっ
きます。元日にこんな崇高なお姿を拝むことが出来、きっ
今年はN組も良い事があるような気がします。合掌。