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版画工房N組は2012年に兵庫県の但馬地方の小さな村に設立されました。世代の異なる3名のスタッフでユニットを
組んで共同制作をしています。ここは小さな集落とはいえ、周りには50を超える大小の古墳群があります。
自然の美しいこの環境を考え、私たちは廃棄された物を再利用してRe・Recycleをモットーにオルタナティブを志向
した版画工房の活動をしています。合理的になりすぎた今の時代に、もっと物語性にとんだ版画を提供したいと考え
ております。最近は手作り再生紙でブック・アートの制作も始めました。
楽しい版画物語がこの小さな村から発信出来ればと考えています。


今月のN組版画 (12月-2026年1月)




                                         
                      《着地点 VII》2025
                      N組製手漉き再生紙+楮上にコラグラフ
                      H/19.8×W/13.5cm  Edition :1/1


 着地点

 いまや人類は地球から遠く離れ 宇宙の奥深くまで進出していた
 多くの未知の星々がある暗黒空間のあちこちには 中間宇宙基地がつくられ
 短距離を飛行する偵察船の着地点としても活用されていた 
 機動性に富んだ数人乗りの小さな偵察宇宙船は 頻繁に宇宙基地をはなれ
 宇宙空間に漂う未確認物体や未知の星の詳細な情報収集に専念していた
 偵察船が宇宙基地の着地点近くに戻った時は 奇妙な音を出し
 レーザー光のような光を発しながら着地点に正確に帰還するのだった



 ©版画工房WERK-STATT N組


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from 2015/06/01
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