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版画工房N組は2012年に兵庫県の但馬地方の小さな村に設立されました。世代の異なる3名のスタッフでユニットを
組んで共同制作をしています。ここは小さな集落とはいえ、周りには50を超える大小の古墳群があります。
自然の美しいこの環境を考え、私たちは廃棄された物を再利用してRe・Recycleをモットーにオルタナティブを志向
した版画工房の活動をしています。合理的になりすぎた今の時代に、もっと物語性にとんだ版画を提供したいと考え
ております。最近は手作り再生紙でブック・アートの制作も始めました。
楽しい版画物語がこの小さな村から発信出来ればと考えています。


今月のN組版画 (6-7月)




                                         《海峡をゆく VII》2026
                                         N組製手漉き再生紙+楮上にコラグラフ
                                         H/23×W/31.5cm  Edition :1/1
   
 
 海峡をゆく

 私たちの村は水害、地震などの自然災害や疫病などで 多大な被害を受け
 人々は亡くなり、家々は破壊され、人がまったく住めなくなってしまった
 生き残った村人たちは 新天地を求めて小さな船で村の港から出航した
 目的地がある訳でもなく、経験豊かな船長のもとに多くの海峡を通過してきた
 船には食糧の他に動物や野菜、穀物、果物の種や木々などを積み込こみ
 水の豊かな温暖で住みやすい小さな島でもいいと みんなは思っている
 船上の全ての人に幸いあれと願いつつ 今日も船長は遠い水平線を眺めていた


 
 ©版画工房WERK-STATT N組


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from 2015/06/01
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